IBEX Wool  
← BACKibex Wool TOP
防臭抗菌効果について

 Factor : 臭いの原因は何か?
体臭の原因は、素肌と着用している衣類に付着しているバクテリアと微生物の蓄積による結果によるものです。それらの蓄積と体臭の主たる要因となるものの1つに素肌表面の汗があります。 発汗現象自体は、肌の表面の汗が蒸発する過程において表皮の温度を下げ体温調節をはかる人体の自然な働きです。人体には、300万以上の汗腺があり、常に汗という形で体内の水分を分泌しています。汗そのものは無臭性ですが、汗がある一定時間表皮に残った場合、その熱と水分でバクテリアが増殖し、不快に感じる体臭を発生する要因となるのです。その様な体臭は、殆どの場合、これらのバクテリアの老廃物として生成された揮発性脂肪酸が原因となっているのです。

 Comparison : NZメリノウールは、他の繊維タイプと比較してどうなのか?
メリノウールは、防臭という点においては、多くのトップクラスのエンデュランスアスリートによるフィールドテストでも実証されているように競合繊維よりも優れた性質をもっています。もちろん様々な科学的検証結果もこれらのアスリートらの実地テスト結果を補足しています。例えばNZウール調査団体(WRONZ)の調査員がニオイに関して違ったタイプの繊維による効果を比較する為に人間の臭覚試験を行った際に、激しいスポーツに使用されたウールソックスは、他の素材のそれと比べて明らかに不愉快な反応が少なかったという結果が出ています。(グラフ 3)またオタゴ大学において研究員によるアパレル素材のテスト結果においても、近いウエイトと編み方のウールとポリエステル素材を着用した後の体臭排出量を比較した場合、ウール素材のそれは非常に低い傾向が見られたという報告がなされています。(グラフ 4.)
 
グラフ 3. 違った繊維のソックスからの体臭排出量の傾向結果
グラフ3
(数値が低い程、体臭排出量が少ない=ニオイが弱い)
 
グラフ4. 似たような編み方のアパレル素材による体臭排出量傾向結果.
グラフ4
(数値が低い程、体臭排出量が少ない=ニオイが弱い)

 Effect : 何がNZメリノウールの防臭抗菌効果を生んでいるのか?
何故メリノウールが、体臭を最小限に抑えるかという仕組みが完全に理解されていない一方で、メリノウールの構造に固有の物理的かつ化学的な複雑性に関連する要素が体臭抑制に寄与している事は疑う余地がありません。(図5)

最初に、“ガラス転移”と呼ばれる過程は、メリノウール繊維の防臭効果に役立っていると考えられています。(ガラス転移=ガラス転移現象とは、過冷却状態からガラス状態に移るときに性質が大きく変わる(例えば熱膨脹係数が急に小さくなる)現象)

この効果の裏にある論理は、(物質が)水にどっぷり漬かっている、もしくは、高湿度の状態にある時(例えば、激しい運動の最中の状態)、メリノウールのガラス転移点は周囲の外気温より落ちる所にあります。この現象が起こる時、ウール繊維内のポリマー鎖が少し違った形で相互作用し臭いと関係のある分子拡散率が増大します。蒸発現象を通して汗などの水分が衣類の繊維から外気環境へ放出される時、ニオイ分子はウール繊維の中に補足され残る結果となります。その後、その衣類が洗濯される際に再度ガラス転移現象を通過し、ニオイ分子は洗い水の中に吸収され繊維から溶け出していきます。この様にしてニオイ分子は、着用中は、ウール繊維の中で中和され、後で完全に洗濯する事で除去される訳です。

メリノウール繊維は、また非常に複雑な内部科学的構造を有しており、体臭の構成物質である酸性分子、塩基性分子、亜硫酸性分子の多くを拘束する働きがあります。それは、非常に異臭性のあるアルデヒド同様にそれらの合成物の吸収体として知られています。(グラフ6)
バクテリア残留性は似ているにも関わらず、化繊繊維や綿繊維よりもウール繊維におけるニオイ認知率がより低い理由として、ウール繊維の持つ繊維内の化合物拘束構造の存在とその有効性も研究結果によって発表されています。加えてこの防臭効果は、ウール繊維のバクテリア残留性がより高いという事からもその有効性が実証されている証拠にもなっています。
 
図5. 複雑なウール繊維構造
図5
 
グラフ6.  密封された試験室における化繊とウール繊維のホルムアルデヒドの吸収試験結果
グラフ6
(時間経過による化繊とウール繊維の吸収結果=ウールがより異臭吸収性有り)

 Points : 主なポイント
  • 汗自体は無臭性であり、体臭は、温かく湿った環境において(例えば、ある一定時間皮膚に汗が付着した状態)増殖するバクテリアの副産物として発生する。
  • メリノウール繊維は、その複雑な科学的かつ物理的構造によって、バクテリアの増殖、それに伴う体臭の発生を抑制する。
  • ニオイ分子は、メリノウール繊維に吸収され、水分だけが外気に蒸発する事で効果的に繊維内に拘束され、バクテリアによるニオイの増殖が抑制されるので人間の嗅覚には認知されない。一方で洗濯をするとニオイ分子は素早く洗い流されるので衣類にも残らない。
  • メリノウール繊維の非常に複雑な内部科学的構造により体臭の構成物質である酸性分子、塩基性分子、亜硫酸性分子の多くを拘束する働きがあり、臭覚では認知されないようにする働きがあります。

← BACKibex Wool TOP

  IBEX Wool

ibex トップ歴史&ポリシー製品一覧取扱店一覧オンラインショッププライバシーポリシーサイトマップお問い合わせA&Fホーム